ITガバナンスとEA
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ITガバナンスを考える上で、全体的なソリューションとして、EA(Enterprise Architecture)
という概念が、注目されている。
EA事業において重要なのは、方向付けを行う経営戦略とEAに基づくIT戦略、そしてEAを実践する
仕組みを備えたlTガバナンス(組織体・共同体が、ITを導入・活用するにあたり、
目的と戦略や適切に設定し、その効果やリスクを測定・評価して、理想とするIT活用を実現する
メカニズムをその組織の中に確立すること。)との連携である。
EAプロセスの各段階を具体的に落とし込みそれを推進するためには、組織的な対応が
必要不可欠である。
このため「どのように」廻していくのかの検討では、真っ先に「関連する組織構造の明確化」が
必要となる。またEAプロセスの各段階を「誰が」実施するのかの検討では、担当者を選出する
ことになる。しかし、「As-IsからTo-Beへの移行計画の策定」や「各プロジェクトの結果や業務変更を
知識ベースに反映」など、EAプロセスの各段階を実施するにはITに関する相当な専門性が
必要となる。
ユーザ企業においてこれだけのスキルを兼ね備えた人材が既存である可能性はかなり
低いのではないか。となると、中長期的な視点にもとづいたIT人材育成計画の策定および
実施が必要となってくる。
ところで、ここでいう「関連する組織構造の明確化」や「IT人材育成計画の策定」は
Tガバナンス強化のコアな要素に位置付けられる。つまり、EAプロセスにおける
「how(どのように)」「who(誰が)」を具体的に落とし込み、それを推進することと、
ITガバナンス力を強化することには密接な関係があり、
「ITガバナンス力こそがEAプロセスを廻す原動力である」
ということができる。
「ITガバナンスなしにEAを語ることはできない」、これは決して言い過ぎではないであろう。