ITと経営戦略
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IT導入には戦略的に取り組まなければならないと、よく言われる。
その理由を改めて考えてみると、まずIT投資は企業経営に大きく影響するほど巨額だから
確実に効果を出すことが求められ、戦略的に取り組めということになる。
しかし実態面や統計上から見ても、IT戦略が忘れ去られているケースが少なくない。
中堅・中小企業の経営者陣を対象にした調査で、
「IT投資が経営戦略の一環として位置づけられていない」という回答が約30%も占める
(「日経アドバンテージ」04年4月)。
その他の調査でもITが戦略性に欠ける実態はいくらでも見ることができる。
経営が戦略的でないとき何故ITも戦略的でないか。
それは、「ITに戦略的に取り組む」という意味を整理してみるとわかってくる。
IT戦略とは、ITと言う手段を使って経営戦略を支えるインフラを提供し、かつ経営改革の
ソリューションを提供する。そのためにはIT部門が、経営戦略実現のために部門間の壁を
打ち破る要となって、その仕組みづくりを積極的に行い、全体最適化を狙うということだろう。
経営戦略なきところに、IT戦略はない。IT戦略はまず経営戦略が確固として策定され、
その整合性のもとに組まれるべきである。そこを無視して、部門発想に固執したり、
老害に侵食されたりするところに戦略はあり得ない。
戦略の欠如はトップだけの問題ではなく、そこに仕える部下にとっても悲劇だ。